犬種にはいつも流行がつきものです。このサイトを立ち上げた当初は比較的景気も良く、大型犬が流行する傾向が強かったように
思います。
サイト、リニューアル現在(2010年)の社会情勢をみると、未曽有の不景気です。こういった不景気の時は比較的小型犬が流行する
傾向にあるようです。
一時、町中にあふれていた大型犬(レトリーバー種をはじめとして、ピレネーやバーニーズなどは最近、見かける事も少なくなってき
ました。ミニチュアダックスのブームもちょっと下火になり、チワワ・トイプードルなどのブームも若干落ち着いてきたように思います。
現在、流行の兆しが見える犬種が見当たらないのが現状で、ついに犬を飼う事もままならないほどの不景気なのかと思ってしまう程
です。映画の影響で来るのかなとも思われた秋田犬のブームもこの景気状態では、あまり望めそうもありません。つまり、現在は過
渡期なのかも知れないです。
私は、特定の犬種がブームになる事は、あまり喜ばしいことではないと思っている方ですので、現在は結構安心している状況ではあ
るのですが、より多くの人に犬のよさを理解してもらうためには、ブームが来る事も、大切な要因の一つであるという事は理解してい
ます。
特定の犬種がブームになると、にわかブリーダーが増えたり、無理な繁殖を繰り返すブリーダーが増えて、その犬種の特性を損なう
様な状況に陥る事が多くなるために、どうしてもよい個体を探す事が難しくなり、ひいては犬種全体の質を低下させてしまいます。
これから犬を飼おうと思っている皆様には、まず自分のライフスタイルを再認識して頂く事から始めて頂きたいと思っています。
ただ、この犬種が好きだからということだけでは、飼い主も犬も不幸になってしまう場合もあるという事を理解していただきたいと思い
ます。
いきものを飼うという事は、その命に責任を持つという事です。決してファッションの一部として飼うものではありません。
その辺りを理解していただければ、自分のライフスタイルに合った犬種を飼うという事がどれだけ大切なファクターであるのかを理解
していただけると思います。
本来なら、ライフスタイルを入力するとお勧めの犬種を検索できるようなシステムを置いておくといいんですけど。。。。
そんなシステムあるのかな?意外とどこかにあったりして。 あったらぜひ教えてくださいm(_ _)m
もし、無いようで、ご要望があれば作成しますね。
以下に、思いつきでポイント書いておきます。何かの参考にでもなれば幸いです。
あくまでも、ライフスタイルに合わせたポイントです。
犬の用途(猟犬とかいった)に合わせたというものではありません。(当サイトのポリシーは家庭犬ですから)
大型犬は、散歩や世話に大変手間がかかります。力もありますし、もちろん場所もとります。留守がちの一人暮らしの方や、共働き
の方にはあまり向かない犬種です。
勿論、まったく不可能であるというわけではありませんが、犬に飼われてしまうような事にならないような配慮をしようと考えれば、や
はりハードルの高いものになると思います。
また、小型犬に比べて寿命が短いです。老犬になった場合の介護や世話といった事を考えると、それなりの体力と環境を必要としま
す。もちろん飼い主さんの健康管理も大切な要素です。
最低は10年、飼い主さんが健康で暮らせる自信を持てなくてはならないと思います。
そういった意味でも、核家族の方は、小型犬を飼われるのが理想でしょう。
犬は吠えるものです。しつけ次第でかなりのコントロールは可能ですが、それでも犬種毎に個性があり、吠える犬種・吠えない犬種と
いうのは統計的にもある程度出てきます。
シーズ・テリア・マルチーズなどは比較的大人しく飼いやすい犬種ではありますが、意外と吠えます。
パグ・フレンチブルなどは比較的吠えないのですが、吠えた場合の声は意外と低音で響きます。
アメリカンコッカー・キャバリアなどは比較的吠える事自体が少ないように感じます。
個体差もありますので、一概にはいいにくい面もありますが、こういった統計を参考にして頂き、ご近所の皆さんから愛される犬種を
選択される事をお勧めします。
当然のことですが、一時流行したボーダーコリーなどは、かなりの運動量を要求します。運動量が少なくなってしまうと、ストレスがた
まり、無駄に吠えるようになったりと、問題行動が多くなったりしてしまいます。
その驚異的な運動量に耐え切れずに飼えなくなったという飼い主さんも沢山いらっしゃいました。
また、小型犬とはいえジャックラッセルなども大変な運動量を要求する疲れ知らすな犬種です。
こまめに運動させられない場合は、やはり広い敷地内で安全に運動できる環境を持っていなくては彼らにとって不幸です。
人間と違って、週末だけの運動では、彼らは満足できないのです。
スポーツドッグを飼うという事はそれなりの覚悟が必要になるのです。
番犬として飼う…というスタイルを嫌う愛犬家の方も多くいらっしゃいますし、そういうお話をする事自体がタブー視される事もしばしば
ありますが、そういったスタイルがあるのも事実ですし、だからと言って、必ずしも犬が不幸であるとは私は思いません。
よく、日本犬は吠えるし、ちょっと怖いから番犬に向いているなんてお話を耳にしますが、最近の和犬は随分大人しい個体が多くなっ
ています。柴犬はよく吠えるなんて、もうひと昔以上前のお話です。最近の柴犬は、本当に大人しく穏やかな個体が多くなりました。
ガード犬の代表格のように言われるドーベルマンやグレートデーンも実はかなり大人しい犬種なんです。
ボクサーやブルドッグもその風貌のせいもあってそのような扱いを受ける事も多いですが、実に従順な犬種です。
本当にガードドッグにしたいのであれば、それ用の訓練をするべきで、本来の犬種の持つ特性であると決めつけてしまうべきではない
のです。ですから、どういった意味での番犬なのかを今一度考えてください。
初めて犬を飼う方は、大抵入門書やHOWTO本をお読みになると思いますが、意外と情報が古かったり、各書によって違い記述があ
ったりするものです。
各犬種の素生(猟犬だとか愛玩犬だとか)については間違っているものはないでしょうが、その性格の記述や特性(特徴)については
結構ばらつきがあるものです。それは個体差があったり、血統があったり、はたまた、短所克服のための品種改良がなされてきたり
するために当然のことなのです。
また、犬雑誌等での特集などは比較的、単犬種に踏み込んだ特集等が組まれていたり、同一犬種のサークル等の紹介や、そこで
のメンバーさんの貴重な意見が書かれていたりしますので、HOWTO本よりもむしろ実践的な内容であったりします。
ですから、できるだけ多くの情報を集めて、ご自身のライフスタイルに合わせた犬種選びをする事をお勧めいたします。