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■ 副腎皮質機能亢進症  ■ 甲状腺機能低下症   ■ 糖尿病  

内分泌の病気について

副腎皮質機能亢進症

副腎皮質から分泌されるホルモンの過剰を言います。クッシング症候群などと呼ばれる事もあります。

● 原因・傾向 ●

実際に、副腎の機能が異常に高まったためにホルモンが過剰に分泌されている場合と、副腎皮質ホルモンの過剰投与によるもの
とがあります。
前者の場合、本当に副腎の機能が亢進しているのに対して、後者は副腎機能が低下していることがあります。
アレルギーなどのために長期にわたり副腎皮質ホルモンを投与してきた犬などには、後者の医原性副腎皮質機能亢進症が見ら
れる事があります。

● 症状 ●

多飲・多尿・多食や左右対称の脱毛(痒みを伴わない)や、全身的な倦怠感(ボーっとしている)などが症状として多く見られます。
腹部が、脂肪と肝臓の腫大でタルのようになるポットベリーと呼ばれる状態になる事もあります。
いずれにしても、食欲があるのでと油断をする事が多いので、注意が必要です。

● 治療 ●

なぜ、副腎皮質ホルモンが上昇しているのかを調べてからの治療になります。副腎皮質機能検査などを行って、副腎自体の異常
(腫瘍など)なのか、脳下垂体の異常(腫瘍など)なのかを確認します。
医原性の場合は、徐々に投与しているホルモン剤を減少させて行く事で症状の改善につながる事もありますが、副腎の異常の場
合は、外科的手術で患部の摘出を行う事になります。そうでない場合や、脳下垂体の場合は、副腎皮質ホルモンの産出を抑制す
る薬を投薬して行きます。
一度発生してしまうと、悪性腫瘍でなければ、コントロールする事は可能な病気ではありますが、完治は難しいとされています。

● 予防法 ●

副腎皮質ステロイド剤などを過剰・長期投与しない事で、医原性の発病は予防できますが、自然性の物は予防法がありません。

甲状腺機能低下症

遺伝的な要因が示唆され始めています。甲状腺ホルモンの産出が不足する病気です。
人間でいう、橋本病などは有名だと思います。

● 原因・傾向 ●

95%以上は、原発性(それ自体が悪くて起こるもの)であるとされています。甲状腺組織の破壊や萎縮に伴って、体で必要とする
甲状腺ホルモンの絶対必要量を産出することが不可能になり、症状が出てきます。
まれに副腎皮質機能亢進から、二次的に甲状腺の機能が低下する場合もあるようです。

● 症状 ●

全身的な倦怠感、運動能力の低下や脱毛が見られる点では、副腎皮質機能亢進症に似ていますが、脱毛は左右対称でない事
が多く、全体的に 薄くなって行くと言った傾向が強いようです。

● 治療 ●

甲状腺ホルモンの測定を行いますが、他の病気の為に甲状腺ホルモンの値が少ないのかも知れません。
その為に、さまざまな検査を行う事によって、甲状腺自体の機能低下である事が確定できれば、不足している甲状腺ホルモンを
投与する事により症状の改善はできます。
その後、症状の改善具合を観察しながら、薬の用量をコントロールして行きます。
これによって症状のコントロールはできますが、完治はしません。

● 予防法 ●

適切な食事管理による栄養のバランスが最も重要だとされています。

糖尿病

糖尿病は犬だって例外ではありません。最近では肥満犬の増加に伴い糖尿病になる犬も増えていると聞きます。

● 原因・傾向 ●

血糖値のコントロールをするインシュリンは、膵臓より分泌されます。
このインシュリンの分泌量が不足する事によって血糖値が高くなり、常に高血糖状態が続くようになります。これにより、尿糖が排
泄されるようになります。これが糖尿病です。
犬の、糖尿病の殆どは、膵臓の異常によってインシュリンが出なくなってしまう事が原因になっているようです。

● 症状 ●

多飲・多尿・多食は、代表的な糖尿病の症状です。食欲は旺盛な割に徐々に体重が減り始め、症状が進んでくると、食欲不振・
嘔吐や、脱水症状に陥るケースもあります。犬でも、糖尿病による、白内障も見られます。

● 治療 ●

血液検査・尿検査で発見する事ができます。
重篤な症状の場合は、点滴や、インシュリンの注射を行いますが、症状が落ち着いてきたら、徹底した食事管理を行い、飼い主自
身の手で、必要インシュリンの量を注射して行く事で日常の生活を行えるようになります。
コントロールは、このようにできますが、完治はしません。

● 予防法 ●

肥満・運動不足などの状態が続くとインシュリンを大量に必要とします。肥満の予防を行い、適度な運動をする事が、何よりも糖尿
病を予防する方法だと言えます。

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