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遺伝性疾患についていろいろ書いてみようかななんて思っていたんだけど、Retriever種の遺伝性疾患なんて挙げ出したらきりが
ないし…。ラブ・ゴールデン・フラット…それぞれ微妙に違いますから…。大体、それぞれ40種類近くの遺伝性疾患を持つなんて
言われていますから。
と言う事で、一般的に良くある病気についてまとめてみる事にします。
これをはずしては、考えられないほど、有名な病気です。Retriever種を飼っている方なら、まずは心配になる病気ではないでしょう
か。
生まれたときは正常な股関節であっても、その成長の過程がバランス良く行かないために、起こりうる病気です。
一般的には、寛骨臼の臼の部分が浅くしか出来上がらないために、杵となる大腿骨頭の入り込みが少ないのが症状として多いよ
うです。成長時にバランスを崩してしまう体質は、遺伝性と考えられますが、両親ともに股関節形成の異常は認められずとも、子
に発症するというケースも多々確認されていて、大変複雑な、遺伝的要因を持っていると言えます。
逆の場合(両親ともに股関節の形成異常がある場合)には、ほぼ90%程度が、この異常を発生させるというデータもあるため、繁
殖には慎重になるべきと考えられます。
症状としては、歩行時のバランスが崩れてきます。ひどい場合は、そのまま歩けなくなる事もまれではありません。
治療として、痛みを押さえる薬の投与や、外科手術が必要になる場合もあります。
体重をコントロールして、腰にかかる負担を軽減し、筋肉をつけるといった治療が主に行われています。
水泳などは、腰に負担をかけず、筋肉を増強できる運動として最適だと思われます。
検査はX線検査を行います。単純なX線撮影でも明らかに形成の不全とわかる場合もありますが、股関節の形成の状況は、大変
判断が難しくX線撮影の方法を定め、それに基づいて診断を下す機関があります。
OFAやPennHipと呼ばれる物です。それぞれにX線の撮影は国内で可能ですが(PennHipは認定医のみ)、いずれも、その写真を
米国の機関に送って診断を仰ぎます。
予防に関して考えられる事は、極力成長期の骨格に負担をかけない事これは、住環境の整備、体重・運動のコントロールなどで
行います。
滑りやすい床は、骨格形成に負担をかけます。体重増加も、同様です。更に、骨格の成長期に激しい運動を行う事も気をつけるべ
きだと考えられます。
栄養のバランスも重要になります。
カルシウムも過供給は、骨格の形成バランスを崩してしまう可能性もあり股関節、肘関節ともに、形成異常の原因を助長すること
になっているということも考えられています。
成長期には、栄養のバランスが、何よりも大切です。
股関節同様に、上腕部の骨格の形成異常などのために、肘関節が脱臼してしまうなどの症状が出ます。
これも、Retriever種には多い遺伝的病気です。
注意点や、治療方法などは、基本的に股関節のそれと同じような内容です。
今では肘関節に関するものは、肘関節形成不全に含められています。
離断性骨軟骨炎とは、関節軟骨と軟骨下骨組織が、母床から離れ遊離してしまう症状です。そのため、関節を動かすたびに痛み
が走ります。
初期の場合は、安静にする事により症状は緩和されるが、痛みが引き、通常の運動を繰り返すと、また症状が出てくるといった、
治りにくい病気です。
外科的に、遊離組織を摘出する事で、痛みを押さえる事はできますが、関節の変形などを引き起こす事もあります。
Retriever種は、その訓練生の高さから、スポーツドッグとして、飼い主とともに暮らすスタイルも多いものです。
但し、これらの疾患は特にRetriever種に多い疾患です。疾患を抱えた状態で、激しい運動を行う事は、禁物です。
これらの疾患が発見された場合は、激しい運動を伴うような競技等は控えるようにしてあげてください。
また、同様に成長期はそのバランスが非常に大切な時です。不必要なジャンプを伴う運動については、骨格がしっかりした後に
される事をお勧めいたします。
一旦発病してしまうと、一生引きずってしまう事になる病気ですので、飼い主として十分に管理してあげてください。
しかしながら、筋肉を強化する事により、股関節の形成不全を補う事が可能である事も証明されています。
股関節・肘間接形成不全であるからと言って、全く運動させない、などという事のないように、適度な運動により、筋肉を維持させる
ように努めてください。
遺伝性疾患であるという事が疑われている以上、これらの疾患が発生した犬を繁殖に用いる事はしないでください。