犬の血液型について

犬にも血液型があります。ご存知でしょうか？？
最近の獣医学では、犬に対する輸血も差ほど珍しい事では無くなって来ました。皆さん自分のＷＡＮの血液型をご存知でしょうか？

血液型の種類

犬の血液型は、１システムとＤシステムの組み合わせで決定されます。

• １システム
  １-１、１−２、１(-)　の３種類があります。
  このうち、１−１、１−２は抗原の力が強いために他の型への輸血には問題がありますが、1(-)は抗原を持たないためにどの
  型への輸血も可能です。人間のＯ型のような物です。
  しかしながら、Ｄシステムとの組み合わせがありますので、そちらの条件を満たす事が前提です。
• Ｄシステム
  Ｄ１、Ｄ２、Ｄ１Ｄ２　の３種類があります。
  Ｄ１Ｄ２は、Ｄ１、Ｄ２からおのおの輸血を受ける事ができますが、その逆はできません。人間のＡＢ型のような物です。
  これにも、１システムとの組み合わせがありますので、そちらの条件を満たす事が前提です。
• 種類
  上記２つの組み合わせにより９種類の血液型があります。

		1-1			1-2			1(-)
		D1	D2	D1D2	D1	D2	D1D2	D1	D2	D1D2
1-1	D1
	D2
	D1D2
1-2	D1
	D2
	D1D2
1(-)	D1
	D2
	D1D2
縦軸・横軸にそれぞれの血液型。矢印の方向に向かって輸血が可能です。

問題点

血液型が解っても、現在人間の血液のような輸血に対する準備はできていないのが現状です。
まだ記憶に新しいかと思いますが、倒産した富山県のブルー十字血液センターは、こういった犬・猫の輸血に対する血液の準備を
行っていた会社でした。

皆さんも一度、愛犬の血液型を調べられてはいかがでしょう？